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http://www.at-s.com/news/detail/100034354.html

6月6日(月)(6/ 6 07:32)

 緑が美しい季節を迎えている。富士山スカイラインもようやく開通した。地震や豪雨の影響で荒れた登山道の点検整備が欠かせないが、あとひと月足らずでお山開きを迎え、本格的な登山シーズンが幕を開ける

▼一足早く夏山シーズンの到来を告げる「ウェストン祭」がきのう、北アルプスの玄関口である長野県松本市の上高地で開かれた。シーズン中に全国各地から120万人を超す人々が訪れる景勝地だから、この祭りも季節の節目を告げる全国的な知名度を誇る

▼ウォルター・ウェストンは明治時代に宣教師として来日し、日本アルプスを踏破して国内外に紹介した。日本の近代登山の父として知られ、その功績をたたえて毎年、河童橋の近くにある記念碑前で山開きを兼ねた祭りを行うのである

▼松本から上高地を目指すと、その方角に常念岳が際立って見える。ウェストンは山名の由来を道案内の猟師から聞き取り、一説として次のような逸話を残した。昔、密猟者がこの山懐で野営中、頂上から風に乗って読経と鐘の音が聞こえてきた。それが夜通し続く。密猟者は良心の呵責[かしゃく]に悩み再びこの山へ近づくことはなかった

▼麓の人々はこの話を聞き、山に常念坊という名前を付けたという。「常に念じている僧のいる山の意である…昔は常念岳とは言わず常念坊と呼んでいた」と、深田久弥が「日本百名山」にウェストンの聞き取りを紹介している

▼名だたる山々は豊かな逸話を持つことが多い。岩手山、早池峰[はやちね]、蔵王山、安達太良[あだたら]山、磐梯山…大震災の被災地にそびえる名峰にも地元に根ざし心を潤す物語がある。この夏、東北以外の山にも復興を祈る「常念」なくしては登れない。



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2011.06.06 Mon l メディアリテラシー l top
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