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▼▽きょう6日は二十四節気の一つ「芒種(ぼうしゅ)」。稲など穂先に芒(のぎ)と呼ばれる突起がある植物の種をまく時期とされる。県内各地の水田はほとんどが5月までに田植えが終わり、苗がさやさやと風に揺れる初夏の風景が見られるようになった。

▼▽昨日「沖縄の街路樹はもう秋」というニュースが目を引いた。本島の街路や公園の樹木が軒並み茶褐色に姿を変え、落ち葉も目立っている。台風2号の強風で海水が吹き付けられたことによる塩害とみられている。場所によっては深緑がまぶしい夏を通り越し、晩秋のような装いだという。

▼▽東日本大震災で津波被害を受けた被災地でも塩害は広範に及んでいる。困難に打ち勝ち復興につなげようと、宮城県岩沼市は塩分に強いとされるトマトの栽培を始めた。熊本県の農家が塩分濃度の高い農地で栽培している「塩トマト」が市場で高く評価されていることをヒントに実施した。

▼▽水田の再生を目指して、岩手県陸前高田市では除塩効果が期待できるトウモロコシなどの種をまいた。本県農家も支援に名乗りを上げた。作付けできない宮城県分のコメを肩代わり生産する。苦労もあるだろうが同じ仲間として乗り切り、稲穂が波打つ実りの季節には豊作を喜び合いたい。

(2011/06/06付)
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2011.06.06 Mon l メディアリテラシー l top