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http://www.iwate-np.co.jp/fudokei/2011fudokei/m06/fudo110605.htm

風 土 計

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2011.6.5

 画家ピカソの代表作「ゲルニカ」は、スペイン内戦の空襲を描いた作品だ。悲嘆や苦痛に身をよじる人々や動物。怒りがにじむ

▼3歳時に体験した地震のイメージを感じさせる表現もみられるという。海外の精神科教授は阪神大震災後の講演で「20世紀を代表する偉大な芸術家の才能の一部は、子どもの頃の地震という体験に裏打ちされている」と解説した(みすず書房「災害とトラウマ」)

▼地震を直接表現した絵が県立美術館に展示されている。花巻市出身、萬鉄五郎の「地震の印象」。神奈川県茅ケ崎市在住時の1923年に起きた関東大震災の翌年描いた。揺れる建物、倒れる柵の動き。高く宙に舞う人もいて一見ユーモラスだ

▼原田光館長は「萬には珍しい作風。空気、動き、力を絵画で表現しようとした前衛美術運動、イタリアの未来派に影響を受けたのかもしれない」と説明する。地面から空に向かって描かれた放射状の線など動きにあふれる

▼萬は震災について、何も語っていない。弟子の目撃談によると発生後、畑でぼう然としていたという。強烈な衝撃を受けたであろうことは、画面を見ると一目瞭然だ。ユーモラスではない

▼そう感じるのは、東日本大震災後に見たからなのかもしれない。体験は鑑賞を変える。萬は表現の中にどんな思いを託したのか。絵は奥深い。

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2011.06.05 Sun l メディアリテラシー l top
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