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http://www.kahoku.co.jp/column/syunju/20110604_01.htm

河北春秋 三十数年前に通った小学校では下校時間になるとサンサーンスの「白鳥」が流れた。チェロが奏でる哀愁漂う旋律を聴くと、家路を急いだ夕暮れの光景が今も浮かんでくる▼日常に密着し、折に触れて記憶を呼び起こす音楽がある。岩手県大槌町の人々にとってそれは、人形劇「ひょっこりひょうたん島」の主題歌だった。毎日正午になると、防災無線を通じてメロディーが流れた

 ▼劇作家・作家の故井上ひさしさんが共同で脚本を手掛けた人形劇の舞台は、町の「蓬莱(ほうらい)島」がモデルとされる。町に隣接する釜石市で一時期暮らした井上さんは物語の構想を練る際、島影がひょうたんに似た小島を念頭に置いたのだろうか▼町民にとって生活のリズムにもなっていた軽快なメロディーはしかし、東日本大震災を機に途絶えた。津波で町役場が水没し、音源のCDが流されてしまったからだ

 ▼町の窮状に手を差し伸べたのが、井上さんと親交のあったジャズピアニストの小曽根真さん。新たな音源の制作を引き受け、今月中にも寄付するという▼被災地の暮らしはこの先どうなるか分からない。苦しいことも悲しいこともあるだろう。〓だけど僕らはくじけない 泣くのは嫌だ 笑っちゃおう 町に再び主題歌が流れる時、それは復興を後押しする応援歌となるはずだ。

〓は歌記号

2011年06月04日土曜日
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