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http://www.sakigake.jp/p/column/hokuto.jsp?kc=20110528ax

北斗星(5月28日付)
 自動車王として知られる米国の実業家H・フォードが自伝にこんな言葉を書き残している。「産業の真の目的は、この世を良質で安価な生産物で満たして、人間の精神と肉体を、生存のための労苦から解放することにある」

▼それから80年余り。高度成長を経て日本は、おおむね目標を達成したように見える。しかし、フォードが編み出した大量生産方式は、世の中を思わぬ方向に運んでいく。大量供給・消費によって、欲望を果てしなく膨らませる社会の到来だ

▼便利で快適な暮らしは誰しも捨て難い。半面、大量消費社会は石油をはじめ、エネルギーをがぶ飲みすることで支えられている。本当にこのままでいいのか。自省の動きが出てくる中で起きたのが、今回の大震災だ。中でも科学技術の粋を集めた原発が牙をむいたことは、人間への警告と映る

▼何のための豊かさなのか。そもそも豊かさとは何か。震災でそんな問いを突き付けられたといえるかもしれない。大量供給・消費という従来路線の延長で考えるのか、暮らし方や生き方まで含めて見詰め直すのかは、大きな分かれ目となる

▼実はフォードの主眼は従業員が生活を楽しみ、豊かな人生を送ることにあった。効率労働による高賃金を追求。働き過ぎは頭の働きを鈍らせるとして余暇の拡大も奨励した。ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の先取りである

▼大震災後の日本。「戦後」に匹敵するような変容を迫られるとみても決して大げさではない。

(2011/05/28 09:47 更新)
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2011.05.29 Sun l メディアリテラシー l top
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