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 「がんばらない宣言」を岩手県が発したのは10年前だ。欧米に追いつき、追い越せを合言葉に戦後の日本はひたすら頑張ってきた。モノや情報があふれる暮らしは実現した。でも、本当に幸せ?
▼そんな疑問から、当時の県知事で後に総務相になる増田寛也さんは「がんばらない」を岩手の看板に据えた。スローライフやスローフードも注目されていた。ゆったりと自然を慈しみ、自分流に…
▼医師の鎌田実さんの著書「がんばらない」が評判になったころだ。増田さんは鎌田さんに「雪納豆」を贈った。雪室でじっくり発酵させた逸品で、強烈な粘り気がある。鎌田さんは、東北人の粘り強さに通じるものを感じ、「がんばらない」の奥深さをかみしめた
▼青年時代の鎌田さんは「頑張ろう」が口癖だった。ある日、末期がんの女性に「きょうまで先生、頑張って、頑張ってきました。もうこれ以上頑張れません」と泣かれた。安易に使うと、人を傷つけてしまう言葉だと教わった
▼震災後、「がんばろう」の声があふれる。岩手県も復興へ向けて、「がんばろう!」宣言をした。「がんばらなくてもいい」暮らしに戻るには頑張らなければならない。災禍のすさまじさを示す逆説であろう
▼震災直後、本紙の読者文芸欄に「頑張る日 頑張らない日 あっていい」の川柳があった。本紙も中越沖地震の後、「地震に負けず がんばろう!」を標語に掲げた。「被災者も私たちも一緒」の意味を込めてのことだ。「どんな時も東北を忘れない」。被災地を巡った鎌田さんの誓いである。
新潟日報2011年5月27日
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2011.05.27 Fri l メディアリテラシー l top
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