上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- -- l スポンサー広告 l top
http://www.niigata-nippo.co.jp/nipposho/634.html

 絵本「はれときどきぶた」を久しぶりに読み返した。矢玉四郎さんが30年ほど前に発表し、ロングセラーとなっている。図書館でも人気の一冊だ
▼主人公は小学3年生の「ぼく」である。「ぼく」の日記をお母さんがこっそり見ているらしい。それならと、「トイレにヘビが出た」などと、ありもしないことを書く。すると、それが翌日には現実になる物語だ
▼極め付きは「きょうの天気は、はじめは、はれていましたが、ごごからぶたがふりました」。翌日、空を見上げると無数の豚が浮かんでいる。今にも降ってきそうだ。あわてて日記を消しゴムで消すと、豚も消えて事なきを得る
▼福島市教育委員会は今夏、市立の小中学校のプール使用を中止する。放射能の影響を考慮したものだ。この現実を消すための消しゴムがないかと思う。子供たちは水が大好きだ。青空の下で、友達と水しぶきを上げたいだろう。ふびんなことである
▼郡山市では、市の基準を上回る放射線が検知された校庭の表土を削り取った。今月初め、市内を歩いてその様子を見た。子供たちの姿はなく、ブルーシートで覆われた土の山があった。思い切り外遊びができない子供たちの悔しさが、あかね色の夕空に重なって見えた
▼今夏は紫外線以外に、空から厄介なものが降ってくる恐れが続く。しかし、うつむいてばかりもいられない。福島原発の現場の奮闘をねぎらいつつ、万全の備えをするしかない。そのうえで、消せないインクで「はれのち東北地方を中心に子供たちの笑い声」と日記に書いてみたい。
新潟日報2011年5月24日
..
関連記事
スポンサーサイト
2011.05.24 Tue l メディアリテラシー l top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。