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http://www.kahoku.co.jp/column/syunju/20110522_01.htm

河北春秋 白い砂を踏むと音がする。キュッ、キュッ。三陸海岸に点在する鳴き浜。汚れのない石英質の粒がこすれて鳴く。浜がきれいな証拠だ▼大津波の影響が心配されたが、気仙沼市の十八鳴浜(くぐなりはま)と九九鳴(くくな)き浜(はま)は無事だった。文化審議会が国の天然記念物として指定するよう答申した。がれきや樹木が打ち上げたが、鳴き声一つ上げずに耐え抜いた

 ▼朗報をもう一つ。環境省は津波被害を受けた青森、岩手、宮城3県の国立公園と国定公園などを「三陸復興国立公園」に再編する方針を打ち出した。白砂青松こそは復興の証しである▼避難路を兼ねた歩道や鎮魂の森などを整備する。海は多くの命をのみ込んだが、今は何事もなかったかのように静かなたたずまいを見せる。私たちは死者を思い、再生を誓うべき場が海辺であることを知っている

 ▼青森県教委教職員課の滝本寿史さんは、津波など海の脅威との闘いが三陸の風土と文化を規定してきたと指摘。闘いを歴史的に振り返ることで新たな地域像が形成されると説いた(『三陸海岸と浜街道』)▼海を汚せば、浜は鳴くことをやめる。人が浜から遠ざかれば、海の歴史は途絶える。鳴き浜は海と人のあわいで、太古から和解の音色を奏でてきた。井上陽水さんはこう歌う。

 海へ来なさい そして心から幸福(しあわせ)になりなさい

2011年05月22日日曜日
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