上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- -- l スポンサー広告 l top
http://www.at-s.com/news/detail/100029946.html

5月21日(土)(5/21 07:15)

 登山などで使われる言葉に「輪形彷徨(りんけいほうこう)」というのがある。広い草原や、なだらかな丘陵を歩くうちに方向感覚を失い、知らぬ間に円を描くように同じ場所をさまようことだ。目標が見あたらなかったり、視界が遮られたりしたとき、起きることがあるという

▼今の政界の動きは国民の目から見れば輪形彷徨というしかない。与野党ともに東日本大震災の復旧・復興という“方向感覚”を失い、対決政治がぐるぐるとさまよい続けている。先日は中立的な立場の西岡参院議長までが、サミット前の24日までに菅首相は退陣すべきだと言い出した

▼鳴りを潜めていた自民党の幹部連中もここへきて倒閣を声高に叫び始めた。口を開けば東日本大震災を政争の具にするなと言いながら、やっていることは、やっぱり政争の具にしているじゃないか。痛烈な声が被災地から聞こえてきそうである。首相も粘り腰、指導力不足は明らかでも「退陣の考えなし」と突っぱねている

▼震災から70日が過ぎたというのに、現地では被災者の多くが先行きの見通しも立たないまま苦悩を深めている。店を再建したくても、市や国のまちづくりの方針が決まらず再出発できない人、新居や船などを失い、二重ローンが残った人もいる

▼復興を強力に進め、原発事故を早期に収束してくれる人なら誰でもいい。被災者の偽らざる声だろう。震災、原発事故の対応に不手際が続出した菅政権の責任は追及されるべきだが、長年原発を推進し、安全策にも深く関与してきたのはかつての自民政権であり、その責任もまた免れない

▼永田町は被災地の悲痛にあらためて耳を傾け、何を論議すべきか、その“方向感覚”を取り戻してもらいたい。



関連記事
スポンサーサイト
2011.05.22 Sun l メディアリテラシー l top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。