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http://www.kahoku.co.jp/column/syunju/20110519_01.htm

河北春秋 東京電力福島第1原発の事故対応の見通しを示す工程表が、政府から発表された。長い避難生活を強いられている福島県の被災者の気持ちは「最低限、言った通りに実行してほしい」だろう▼被災者は政府と東電のこれまでの対応に不信を募らせている。根拠十分とは言えないスケジュールをうのみにはできまい。だが、先の見えない状況では、公に示された将来展望にすがりたくもなる

▼「8月前半までに仮設住宅を完成」とあれば、家族水入らずで過ごすお盆まであと何日と指を折る。「避難区域解除を具体的に検討、実施する」との表記に住み慣れた自宅に帰る姿を思い描く▼鴨長明は『方丈記』で、この世は地震など災害が多く、住みにくいと指摘し、次のように書いた。「私には官位も俸(ほう)禄(ろく)もありはしない。だから、いったい何に執着をしようか。執着すべき何ものもない」(簗瀬一雄訳)

▼鎌倉時代に出家隠(いん)棲(せい)した長明なら、それでも良かった。だが、現代の福島の住民には丁寧に関係を育んできた家族や友人、家畜や田畑がある。それらは執着ではなく、愛着の対象だ▼政府は今回、「原子力政策は国策として進めてきた。原発事故の被災者は国策による被害者だ」と明示した。被害者のため誠実に対策を実施して、工程表に魂を入れなければならない。

2011年05月19日木曜日
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