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 長岡駅前の目抜き通りを埋めた人波に、あのメロディーが広がった。「軍艦行進曲(マーチ)」である。旧海軍で作られ、海上自衛隊の公式行進曲になった。一般にはパチンコ店や大売り出しの景気付けの曲としてなじみ深い
▼長岡市で生まれ育った旧海軍連合艦隊司令長官・山本五十六をしのび、昨年から、5月16日前後に「五十六まつり」が開かれている。今年の開会式典でこの曲が演奏されていた。耳にした瞬間、「おや」という思いにとらわれた
▼行進曲が出来たのは1900年。五十六はその翌年、郷里を離れ、海軍兵学校に入学した。彼はこの曲と共に軍人人生を歩んだといってもいい。だから、当然の選曲だという考え方もあるだろう
▼違和感は、メロディーを聞くと同時に浮かんだ「守るも攻めるも-」という歌詞のせいかもしれない。日米開戦に異を唱えながら、緒戦の指揮を執らざるを得なかった五十六は、平和を「守る」ことと、敵を「攻める」ことのはざまに立たされていた。曲の勇ましさは、その苦悩に似合わない
▼屋台からいい匂いが漂い、子どもたちが歓声を上げる。お祭り気分に浸っているうちに、そんな理屈とは別の感慨も浮かんできた。若い兵士を鼓舞し、戦場に送るのではなく、高校生が、平和への祈りを込めて奏でている。曲は青空に響き渡る。五十六もきっと、笑顔で聞いてくれるだろう
▼東映が今年、映画「山本五十六」を制作する。地元長岡を挙げて、制作を応援するという。この作品で軍艦行進曲はどんな色調を帯びて流れるのだろう。
新潟日報2011年5月18日
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2011.05.18 Wed l メディアリテラシー l top
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