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正平調
2011/05/17
「行く春や鳥啼(なき)魚の目は泪(なみだ)」。この句を詠んで松尾芭蕉は東北への旅に出た。旧暦の1689年3月27日のことである。新暦に換算すれば、きのうが旅立ちの日だった◆「おくのほそ道」は、芭蕉自身が半年にわたる俳句行脚を記した紀行文だ。長い旅路を思い、去りゆく春の中で人との別れを惜しむ。涙で潤んだのは芭蕉や見送る人たちの目だったろう◆ただ、今年は春の名残を惜しむいとまもなく、夏が急ぎ足でやってきた。豊岡では早くも真夏日を記録し、先日は梅雨を先取りするような大雨にも見舞われた。ノーネクタイ、ノージャケットのクールビズも例年より早く始まった◆クールビズの前倒しは、福島県の原発事故の影響である。しかもアロハシャツやジーンズでもよい「スーパークールビズ」だという。夏場の冷房の電力を抑える。そのための略装の徹底だ。放射線禍は夏の過ごし方まで変えてしまうのか。せかされているようで、落ち着かない◆アロハシャツはハワイの正装なので礼を欠くことはあるまい。アロハシャツを考案したのは日系人とされる。沖縄のかりゆしのように、日本の湿潤な気候に合った正装を考えるべきなのかもしれない◆長い夏になりそうだ。打ち水や風鈴、扇風機…。冷房に頼らない生活の知恵を試したい。「暫時(しばらく)は瀧(たき)に籠(こも)るや夏(げ)の初(はじめ)」。旅の途中、滝の裏で涼を取った芭蕉ではないが、水浴びやぬるめのシャワーも悪くない。

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2011.05.17 Tue l メディアリテラシー l top
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