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 マーガレット・ミッチェルのベストセラー小説「風と共に去りぬ」は南北戦争当時の米国が舞台だ。この戦争で、北軍のグラント将軍は数々の武勲を挙げた。南軍のリー将軍をついに降伏させて英雄になった
▼グラントは降伏の条件として、敗れた南軍の将兵に食料を与え、それぞれが馬に乗って帰郷することを許した。グラントはこう言ったという。「彼らは春の耕作に馬がいるだろう」。寛大で強いメッセージである
▼大震災で被災した農家の長い闘いが続いている。地震や津波、放射性物質という「敵」に寛大さなどあろうはずもない。塩害が春耕を阻む。福島原発に近い場所には戻れない。家畜を餓死させるのが忍びなく、処分した農家もいた
▼塩害などで作付けができない宮城、福島のコメのうち、本県が約1万トンを肩代わり生産することになった。田植えができない無念さは同じ農家だからこそ分かる。「一粒一粒心を込めて作る」という新潟からのメッセージが東北に届いてほしい
▼原発事故による風評被害との苦闘も続く。福島県産の農産物を販売するフェアなどが各地で催されている。新鮮な野菜を笑顔で買い求めて食べることが、風評と闘う被災地への何よりの援軍になる
▼原発事故でわが家を追われた農家が本県に多くいる。一番の願いは故郷の大地を再び耕すことだろう。「支援する」という為政者の強いメッセージが必要だ。菅直人首相は「原発収束まで首相の歳費を返上する」と表明した。この言葉に「グラントの馬」のような力があったかどうか。
新潟日報2011年5月15日
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2011.05.15 Sun l メディアリテラシー l top
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