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 陰暦5月を指す「さつき」は「早苗月」が転じたともいわれる。越後平野では、まだか細い苗が薫風に揺れる。風は見えなくても、早苗のダンスや新緑をサワサワとなでる音で、吹き渡っていくさまを感じることができる
▼「西か東かまづ早苗にも風の音」。芭蕉は「奥の細道」の旅の途中、福島県の白河関で詠んだ。初めて奥羽に足を踏み入れたが、行き先も不案内だ。西か東か、早苗が奏でる風の音に、まずは聞いてみようか-
▼俳聖の「風流」とはあまりに違うが、今年の日本は風に敏感である。「3・11」以来、天気予報では被災地周辺の風の向きや強さを伝える。福島第1原発から出る放射性物質が流れる先を知らせたいということなのだろう
▼原発から30キロ以上離れた地点でも、濃度が高い所がある。風向きと地形が影響しているのだという。首都圏の農作物から微量の放射性物質が検出された例もある。風向きが気になるのは無理もない。福島県と隣り合わせの本県とて同じだろう
▼上空を吹く偏西風のためか、日本では西寄りの風が多い。放射性物質は通常なら太平洋側に流れることになる。海を越えて米大陸へ、さらに大西洋から欧州、アジアへと地球を周回し、また日本に達するという。海に漂う大量のがれきも、3年間で米西海岸に達すると米ハワイ大は予測する
▼風がどちらに吹こうと、どこかに放射性物質が散らばるのは間違いない。汚染は地球規模なのだ。いつまで風向きにほんろうされ続けるのだろうか。さわやかな風と優しい雨こそ5月にふさわしい。
新潟日報2011年5月13日
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2011.05.13 Fri l メディアリテラシー l top
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