上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- -- l スポンサー広告 l top

http://www.kahoku.co.jp/column/syunju/20110511_01.htm

河北春秋 <葉桜を吹きわたる風よ記憶せよここにみちのくといふ国のありしを>。俳人の長谷川櫂さんは被災地東北への尽きせぬ思いを、あえて短歌で表した▼東日本大震災が起きた時、桜のつぼみはまだ堅く小さかった。満開になっても花を楽しむゆとりを持てなかった人が多かったろう。桜前線が東北を通り過ぎ、葉桜となった今、あらためて被害の甚大さが身に染みる

 ▼震災からきょうで2カ月。ライフラインや交通網の復旧が進み、「日常」をほぼ取り戻した地域もある。だが、岩手、宮城、福島3県を中心とした沿岸部では、深い爪痕が癒える気配さえ見えない▼失われた海岸線、大規模な地盤沈下。街や港の復旧の青写真が描けない。多くの人が今も避難所で暮らす。福島第1原発事故も収束への確かな道筋は示されない。あの日から時が止まったままの人もいるのだ

 ▼長谷川さんにこんな一首もある。<「求道すでに道である」ならば大津波の瓦礫(がれき)の原にすでに道あり>。宮沢賢治の有名な言葉を引いて、道を求め始めた時から、復興に向けて歩み出しているのだと励ます▼どれほどの時間がかかるか分からないが、一歩ずつ前へ進んで行きたい。日本中の人々が、みちのくの再建を信じ、力を貸してくれている。誰もが余裕をもって桜をめでる日がきっと来よう。

2011年05月11日水曜日
関連記事
スポンサーサイト
2011.05.11 Wed l メディアリテラシー l top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。