上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- -- l スポンサー広告 l top
http://www.kahoku.co.jp/column/syunju/20110510_01.htm

河北春秋 田んぼの中でけんか相手とにらみ合う若き日の藤原泰衡が、農民に「何をしている」と怒鳴られる。<平泉では身分の貴賎(きせん)はない。正論であれば、農民が侍に意見することも許されていた>▼平谷美樹さんが本紙に連載した小説『沙棗(さそう) 義経になった男』の一節である。貴賎がないというのはフィクションだが、12世紀に繁栄した奥州藤原氏の本拠・平泉は、作家がそんな想像をしたくなる都だ

 ▼「平泉の文化遺産」(岩手県平泉町)の世界文化遺産登録が確実となった。浄土との関連に絞って主張したのが功を奏して、中尊寺などが「仏国土(浄土)を表す資産」として認められた▼歴史学者の高橋富雄さんはかつて次のように書いた。「中尊寺は一大仏国土をここに実現しようとした。毛越寺、観自在王院の浄土庭園は極楽世界が実現したことを具象化するものであった」(『奥州藤原氏 その光と影』)

 ▼高橋さんの平泉観が世界標準になろうとしている。より多くの人が訪れ、中尊寺金色堂の豪華さに息をのみ、毛越寺庭園の優雅な曲線にうっとりするだろう▼奥州藤原氏は前九年・後三年の役の後、東北に100年の平和をもたらした。大震災の後に平泉が世界的価値を認められたのも、何かの縁。藤原氏滅亡から800余年後、今度は復興のともしびとなる。

2011年05月10日火曜日

関連記事
スポンサーサイト
2011.05.10 Tue l メディアリテラシー l top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。