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 倉本聡さんの脚本で、かつて人気を集めたテレビドラマ「北の国から」には数々の名場面がある。秀逸だったのは、田中邦衛さん演じる父親が、息子の純(吉岡秀隆さん)を東京に送り出すシーンだ
▼息子を長距離トラックに便乗させる田中さんが、運転手の古尾谷雅人さんに、謝礼として札を手渡す。古尾谷さんは、その泥だらけの札を見て、結局は受け取れずに純に返す
▼漫画家の西原理恵子さんは、生まれ育った高知県の漁師町で、魚の臭いが付いた札が出回っていたことを思い出として語っている。それは負の記憶なのだが、そんなお金は、理屈抜きに、厳しい労働の対価であることを雄弁に物語る。粗末に扱えないし、無駄遣いもできない
▼給与の口座振り込みが主流となった。支払いもカードや電子マネーとなれば、現金に直接触れる機会は、以前に比べるとずいぶんと減った。義援金でさえ、ネット上で行き交う。お金に対するありがたみが薄れてしまわないか、やや不安である
▼被災者への支援や補償も、突き詰めれば金額が重要ではあるが、お金だけではなく気持ちも一緒に伝えるとなると、それが難しい。受け取った人たちが元気に立ち直れるきっかけとするにはどうしたらいいのだろう
▼最近、街頭募金の姿が減っているように感じる。復興、生活再建にお金がかかるのはこれからだ。発生直後から言われ続けているが、息の長い支援が求められる。義援金の受け付けはまだ続いている。一度に多額は無理でも、小額ずつ繰り返せば、思いはきっと伝わるはずだ。
新潟日報2011年5月9日
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