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 青葉の季節になると気になるのはやはり初ガツオだ。本県でいえばマダイもおいしくなってくる。このカツオとマダイが東北の一部の古代人にもごちそうだったらしい
▼松井章さんの「環境考古学への招待」(岩波新書)によると、カツオは春に黒潮に乗って太平洋岸を北上し、三陸沖や北海道沿岸で成長、秋に南下する。一般的には縄文貝塚からはカツオの骨の出土例が少ない
▼縄文人の多くが、沖合を移動する群れを効率良く捕獲する技術を持たなかったと考えられるが、青森県や福島県からは例外的に出土する。いわき市の貝塚からはカツオやマダイの骨、一本釣りに使った鹿角の針が見つかっている
▼縄文人はどんな調理でカツオやマダイを食べていたのだろうか。そんなことを考えながら、柏崎市で「鯛(たい)茶漬け」を食べた。1月に東京で開かれた「第2回どんぶり選手権」で3位に輝いた品だ。熱々の湯気とともに磯の香りが立ち上る
▼海辺の宿泊施設に併設されたレストラン。隣り合わせのテーブルで静かに昼食を取っていたのが福島県から避難してきている家族連れだった。食事の会話が弾まない。先行きの見通しが立たない日々であれば、当然そうなろう
▼黙々とはしを運ぶ姿に、掛けるべき言葉が見つからなかったが、明日への力を蓄えるために、本県でしっかりと食べ、眠り、ふるさとに帰る日に備えてほしいと胸の内で思った。何の遠慮も気遣いもいらない。手伝えることがあれば何でもする。県民の多くがそう思っているはずだ。若葉が輝きを増してきた。
新潟日報2011年5月7日
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2011.05.07 Sat l メディアリテラシー l top
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