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正平調
2011/05/07
今年は季節の足の運びが鈍い。そんな声を耳にする。本来なら春たけなわの時期なのに、ツツジの花があまり開いていない。春先の厳しい冷え込みの影響だろうか◆ツツジだけではない。山を彩る花の多くが、見ごろにはほど遠い。例えば丹波市市島町の古刹(こさつ)、白毫寺(びゃくごうじ)の「九尺藤」は例年なら紫色の花房が、長さ120メートルの藤棚いっぱいに垂れているはずだ。ところが今年は二分咲きで、「見ごろまであと1週間はかかりそう」と荒樋勝善住職は話す◆きのうは二十四節気の「立夏」だった。暦では夏の始まりである。春が足踏みをしている間に、暦がずっと先に行ってしまった。各地で今年の最高気温を記録し、丹波でも、フジの花の眠りをよそに20度を超す陽気となった◆「藤は、執心のふかき花なり」。江戸時代の俳人、森川許六(きょりく)が書いた「百花譜」にこんな一節がある。フジは何か恨みを隠し持っているようで、どうも気に掛かるという。芭蕉の門下生の許六は、フジの花にどんな気配を感じ取ったのか◆テロ組織の指導者ウサマ・ビンラディン容疑者が米軍に射殺され、焼き肉店の食中毒では死者が出た。季節の足踏みと裏腹に、人の世の何と目まぐるしく、騒がしいことだろう◆東日本大震災の発生から間もなく2カ月になる。復旧、復興と声高に叫んでも、一人一人の歩みがある。「一歩一歩、しっかりと」。フジの花にそう袖を引かれているような気になる。

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2011.05.07 Sat l メディアリテラシー l top
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