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正平調
2011/05/05
庭先の太い支柱に泳ぐ力強いこいのぼりもいいが、団地で生まれ育ったせいかベランダで薫風を受けてはためく姿に、親しみを覚える◆萩原朔太郎は、詩集「月に吠(ほ)える」の中で「五月の朝の新緑と薫風は私の生活を貴族にする」と書いた。風に吹かれて豊かな気持ちを味わいたい。移ろう季節を感じながら、今年は特にそう願う◆稜線(りょうせん)をくっきりと浮かび上がらせた冬枯れの山を「山眠る」と表現する。春を迎えて、新緑に山がうごめき出せば「山笑う」となる。六甲の山並みを眺めていると笑い声が風に乗って聞こえてくるようだ。山の笑いは、これから北へ北へと広がっていく◆きょうは「こどもの日」。子どもの笑い声は人を幸せな気持ちにさせる。笑い声だけでなく、しぐさやあどけない表情もそうである。「風呂場より走り出て来し二童子の二つちんぽこ端午の節句」(佐佐木幸綱)。菖蒲(しょうぶ)湯から駆け出した息子たちを見つめる父のまなざしは、温かい◆先日、本紙の文芸欄に「もう いいかーい?」という詩が掲載された。「遠い東北の空にも/“もう いいよー”の声に駆け出し/“みーつけた!”って/はじける子供達の笑顔が/どうぞ一日でも早く 戻ってきますように」。たつの市に住む金地美紀さんの作品だ◆山が笑い、子どもたちが笑い、みんなが笑う。北国の空に泳ぐこいのぼりの大きな口に吸い寄せられて、日本中の薫風が吹き込めばいい。

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