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 朝の通勤時に車のラジオを聴く。天気予報に続いて流れるのが「各地の放射線量」である。そのたびに、SF映画か、地球の終末を描いた近未来映画の登場人物になったような錯覚にとらわれるのは当方だけだろうか
▼と考えていたら、福島原発の事故処理に関して、民主党の小沢一郎元代表のこんな発言が報じられた。「根本的な対策を取らなければ大変なことになる。決死隊を送り込んで完全に抑え込まなければならない。政治が決断することだ」
▼「決死隊」という発想はいかがなものか。太平洋戦争末期に、「国を守るため、敵艦に体当たりせよ」と、若者を特攻隊員として死地に飛び立たせた当時の指導者と同じ思考回路を感じる。SFどころか、戦争映画の世界に放り込まれたようだ
▼国のため、日本人のため、という大義名分の前に、作業員一人一人の命が軽んじられているのではないか。決死の覚悟を人に押しつけるような無謀を、政治に決断してほしくない
▼厚生労働省は、通常時は年間50ミリシーベルトと定めている原発作業員の被ばく線量の上限を当面の間、撤廃する方針を固めた。5年間で100ミリシーベルトの基準は維持するというが、最前線で働く人たちの安全が軽視されていると言わざるを得ない
▼いまが非常時であることは間違いない。だからこそ、国の指導者は冷静であってほしい。決死という言葉は勇ましいが、指導者から勇ましい言葉が発せられるときほど、国民は気をつけなければならない。それは、日本が過去の戦争から学んだことであるはずだ。戒めたい。
新潟日報2011年5月4日
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2011.05.04 Wed l メディアリテラシー l top
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