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http://www.at-s.com/news/detail/100025455.html

5月4日(水)(5/ 4 07:29)

 例年なら浜松市中心街は今ごろ、浜松まつりの熱気が渦巻いている。昨年は174町が凧[たこ]を揚げ83町が御殿屋台を引き回し、3日間のまつり期間に約170万人が繰り出した。今年のまつりは東日本大震災で自粛されたが、約30町が前々夜祭だけでもと激練りで気勢を上げた

▼五月晴れの空に舞う凧は良いものだが、江戸の風習に倣った地方では正月の風物詩だった。茨城県内では2月、新潟県内では6月に揚げる地域もある。200年ほど前の古文書によると、呼び名も地方によってさまざまである。関東ではタコだが、畿内ではイカ、西国ではタツまたはフウリウ、長崎ではハタなどと言った

▼「日本の方言地図」(徳川宗賢著)で見ると、静岡県も含め愛知県から福島県辺りまではタコの勢力圏である。宮城県や岩手県南部はテンバタなどハタが幅を利かせている

▼古里の伝統行事とともに方言やなまりは、心を奥底から揺らす力がある。東日本大震災の被災者の言葉にもその力をしばしば感じる。それは静岡県でも同じだろう。たとえば、先端をウラッポ、ばつ印をペケ、乾くをハシャグ、腹が立つをヤッキリコクと言えば、県内生まれの年配者はふるさとを意識するはずである

▼「がんばる」は青森県ではケッパル、岩手県ではキバル、石川県ではリキム、高知県ではムクル、熊本県ではガマダスなどと言うそうだ。その地の人には恐らく標準語とは違う生々しい肉声として響くのだろう

▼がんばり続ける東日本の被災者に、標準語の「がんばろう」はもはや酷かもしれない。「けっぱれ」や「がんばっぺ」は息長い被災地支援を怠らないよう、むしろ私たちの合言葉にしたい。無論「やらまいか」も。



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2011.05.04 Wed l メディアリテラシー l top
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