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http://www.sakigake.jp/p/column/hokuto.jsp?kc=20110504ax

北斗星(5月4日付)
 時代の潮目となった出来事は、何年たっても記憶が鮮明である。10年前の「9・11」もそうだ。旅客機が突っ込んだニューヨークの世界貿易センタービルは、多くの命を巻き込んで崩れ落ちた

▼あの日の夜10時、会社で帰り支度をしていたら緊急ニュースがテレビに流れた。黒煙を噴き上げる超高層ビル。事故なのか。それにしては異様だ。固唾(かたず)をのんで見ていたら数分後に2機目が突入、テロだと分かった

▼編集局内が騒然とする中、秋田市内の女性から電話があった。ニューヨークにいる娘が惨劇を目の当たりにしたという。取材しようとかけ続けた国際電話が3時間後にやっとつながり、彼女の生々しい描写に圧倒されながらペンを走らせた

▼日常と激しく乖離(かいり)した現実に、慄然(りつぜん)とさせられた米中枢同時テロ。その首謀者であるウサマ・ビンラディン容疑者が米軍によって殺害された。報復が報復を呼ぶ憎しみの連鎖、文明の対立。首謀者の殺害は、混迷の時代にどんな影響をもたらすのか

▼テロとは違うが、「3・11」も時代の潮目といえるだろう。想定外の自然の猛威はあまたの命と日常を奪い、原発の安全神話を崩壊させた。そして、現代社会における価値観や生活のありようを真摯(しんし)に見詰め直すよう迫っている

▼人間を震撼(しんかん)させ、現実と非現実の境界を曖昧にした二つの事象が交錯した。民族や宗教の相克を乗り越える難しさと、科学を過信することの危うさ。それぞれが時空を超え警鐘を鳴らし続けるに違いない。

(2011/05/04 10:36 更新)
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