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正平調
2011/04/29
「困っている人がいたら、家に招き入れてこういうの。お茶でもいかが?」。訪ねた英国の家庭で、奥さんがこんな話をしてくれたのを思い出す。英国では、地域の絆を取り結ぶ役割を紅茶が果たしているという◆一緒に紅茶を飲み、ゆったり時間をすごす。時には手焼きのパウンドケーキを味わいながら。甘いお菓子はとがった気持ちを丸くほぐしてくれる。特にケーキは紅茶にぴったりのお供といえる◆英国ほどではないが、神戸は1世帯当たりの紅茶の消費量が日本一多いまちだ。舶来の紅茶文化の影響か、この地域には多くの洋菓子店もある。神戸、芦屋、西宮の3市だけで500店近い。密集度では東京を上回り、これも全国一だという◆日本ならではのもてなしの伝統もあるのだろう。人と共に紅茶やケーキなどをたしなむ。そんな生活習慣を、地元の菓子職人らが支える。先日亡くなった洋菓子メーカー「アンリ・シャルパンティエ」の創業者、蟻田尚邦(ありた・なおくに)さんは草分けの一人である◆「赤毛のアン」の物語に、主人公のアンが牧師夫妻をもてなそうとケーキを焼く場面がある。バニラと間違って痛み止め薬を入れてしまい、アンはひどく落ち込むのだが、心はちゃんと相手に届いた◆アンが焼いたケーキはスポンジを重ねたレイヤーケーキだそうだ。焼く人の思いも重なる。1杯の紅茶で始まるささやかなぬくもりを、いつか必ず被災地にも届けたいと思う。

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2011.04.29 Fri l メディアリテラシー l top
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