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 木々の新緑が薫風を運んでくる。もうすぐ5月。窓際のカレンダーをめくってみた。いつもの年なら、あれやこれやと書き込まれるはずの大型連休の予定が、今年はまるでない
▼余白が目立つのは、わが家の暦ばかりではないらしい。本紙の調査によると県内の宿泊施設では震災後、20日までに12万人余りの予約取り消しがあったという。東北地方の苦境は推して知るべしだろう
▼「『同情するならカネを使いにきてくれ』と思っていた」。しばらく前、阪神大震災で被災した元日銀神戸支店長が本紙に述懐していたのを思い出す。幸い、暇と少々の持ち合わせならある。「旅の具多きは道さはりなり」と荷の多さを戒めたのは松尾芭蕉だが、お金だけはしっかり持ってぶらり北国を訪ねてみようか。俳聖にあやかって、新緑の奥の細道をたどるのもいいかもしれない
▼あてのない旅にはロマンがあるが、あてにならない政治はいただけない。政府は福島第1原発の半径20キロ圏内を、立ち入り禁止の警戒区域とした。命にかかわることだから、やむを得ない面はあるが、官房長官の会見を聞く限りでは、住民の行く末が見えない
▼問題は、避難はいつまで続くのか、その間の生活をどう支援するのかだ。罰則を設けてまで規制するなら、見通しをしっかり説明するのが、為政者の務めだろう
▼「早く家に帰して」。福島県内の避難所を訪れた菅直人首相に、警戒区域の住民が怒号を浴びせた。政治の真価が問われている。避難者にあてのない旅を強いるようなことだけはやめてほしい。
新潟日報2011年4月28日
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2011.04.28 Thu l メディアリテラシー l top
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