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http://www.at-s.com/news/detail/100023545.html

4月27日(水)(4/27 07:20)

 ハーブの中にニガヨモギというキク科の植物がある。欧州からシベリアにかけて原産地があり、寒さに強くやせた土地にもよく耐える。芳香のある葉がリキュールに使われたこともあるが、毒性が判明してからはもっぱら観賞用になった

▼旧約聖書では、エデンの園を追放されたヘビの通り道に生えたという伝説の多年草でもある。この草の名にちなんだ土地がウクライナにある。ニガヨモギはウクライナ語で「チョルノブイリ」と呼ぶそうだ。旧ソ連時代にはロシア風に「チェルノブイリ」と発音された、という

▼1986年のチェルノブイリ原発事故からきのうで25年。事故は死者31人。深刻な放射能汚染のために、ソ連政府は周辺30キロ圏内の住民約13万人を短期間に強制的に退去させた。その後、数年間の避難者は数十万人に上るとも。今も町の入り口は毎時17マイクロシーベルト超、首都キエフの100倍以上の汚染度だ

▼その上、事故原発を覆うコンクリート石棺が劣化し、これをさらに覆う耐用年数100年の“鉄の棺[ひつぎ]”を造る計画が進んでいる。廃炉した他の三つの原発も含め、後始末のためにまだ7千人以上の人々が働いている、ともいう

▼爆発事故が起きた当時、チェルノブイリ一帯はもはや草木も生えない死の土地になると考えられていた。30キロ圏は現在も居住が禁じられ、廃炉の安全確保や被災者の医療に国際的支援が続く。しかし、最近のルポによると、森が死の町を覆い尽くそうとしている、という

▼「事故後20年の自然誌」の副題が付いた「チェルノブイリの森」(メアリー・マイシオ著)も、ニガヨモギの繁茂する自然の生命力に感嘆する一方、人間を拒絶する放射能汚染のむごさを訴えている。

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2011.04.27 Wed l メディアリテラシー l top
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