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私は父が嫌いでした。


歯科医師である父は開業以来決められた休診日以外、

一日も休むことなく朝9:00から夜9:00まで診療を続け、

休診日には勉強の為に講習会に足しげく通う、

そんな歯科医師でした。

また、その愛想の良さと丁寧な仕事ぶりで

患者さんからも人気がありました。

はじめに言っておきますが、私は父を父親として

嫌いなわけではないし、

歯科治療の技術に関しては尊敬さえしていたのです。


でも歯科医師になったばかりの私は

歯科医師である父が嫌いでした。

父は保険の診療報酬があまりに低く、

そのくせ制限ばかりが多いことが、

酷い治療を蔓延させるのだと憤り

「これでは患者のためにならない、国は何をやってるんだ」

といつもぼやいていました。

.

いえ、それが嫌だったわけではないんです。

.

「保険制度に問題がある」とわかっていながら

それを家族や仲間にだけぶつけ、

外に向かって言わない父が嫌いだったのです。

.


しかしそれから時が流れ、私はどんどん父と

同じになっていったのです。


私も毎日診療室に籠り、制度に一定の不満を抱えながらも

それを外に言うこともなく、

ただ内輪で愚痴って、仕方ないさとあきらめ、

自分のところに来てくれる患者さん

を幸せにできればいいんだ、と思っていました。

.


そう考えると確かに父は自分の医院に来る患者さんのことは大事に考え、

真剣に治療にあたっていました。それを真近で見ていたスタッフは

「うちの歯科医院に来る患者さんは幸せよね~。

他は酷い治療のところが多いから」

と言っていました。

.

例えば定食屋さんなら「うちは他店よりもうまいですよ~。

サービスもいいですよ~」というのは普通です。

しかし医療というものにこれを

そのまま当てはめていいのだろうか?

という疑問がその時、私の中で沸々と湧いてきたのです。


.

私には息子がいます。今は高校生になっていますが、

その当時は小学生でした。

その息子がある日私と風呂に入りながらこう言ったのです。


「おとう(この当時息子は私をこう呼んでいました。)、

僕は将来は歯科になる。

(息子はなぜか歯科医師のことを歯科と呼んでいた)」


息子がそんなことを言うのははじめてだったし、

普段から歯科医師になれなどと一度も息子に

いったことがなかったので、私はとても驚きました。

しかしその直後に「もし息子が歯科医師になって、

今のままの私を見たらあの当時の

私と同じように“父親を嫌い”と思うかもしれないな」

という恐怖心が襲ってきたのです。


.

私は息子たちにいつも「悪い、間違っていると知りながら

何も言わないのは悪いことをしてるのと同じだ」と言ってきました。

しかし、言ってる私が実は全然出来ていなかったのです。


続きは、↓クリック
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2013.05.01 Wed l 歯科一般 l top
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