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北斗星(12月31日付)
 大みそか。昔話の「かさじぞう」が思い浮かぶ。正月の餅を買うため笠(かさ)を売りに行ったおじいさん。笠は売れず、帰る途中、雪の積もった地蔵にかぶせてあげた。その夜、地蔵が餅を届けに来て、貧しい老夫婦は無事に年を越せたという物語だ

▼昔話には困っている人や動物を助けて恩返しを受ける物語が多い。昭和女子大学長の坂東眞理子さんがある雑誌で、そんな「恩返し」に代わる「恩渡し」という新しい考え方を紹介していた

▼米国留学から帰国するため、お世話になった一家にお礼を述べた際、その家の主婦からこう言われた。「あなたが何か自分ができるときに、できることを誰かにしてあげて。私に直接返してくれる必要はないのよ」

▼坂東さんは、人から受けた恩を誰かに渡す「恩渡し」だと思ったという。一対一の恩返しにこだわらず、助けが必要な人に、自分ができることで手助けをする。何と素敵な言葉だろう

▼東日本大震災では、日本中に善意の輪が広がり、互いに支え合い、結ばれる「絆」の大切さを実感させられた。当たり前に暮らせることへの感謝の気持ちが、義援金やボランティアへとつながった。それは文字通り「恩渡し」だった

▼誰かの世話になり、誰かに支えられ生きている私たち。恩渡しの機会はいつも身の回りにある。坂東さんはこうも語る。「恩渡しの波がネットワーク全体に広がったとき、人と人とが強い絆で結ばれた、新しい社会が生まれる」。新年がそんな年であればと願う。

(2011/12/31 付)
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2011.12.31 Sat l メディアリテラシー l top
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