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正平調


2011/12/28




失敗の第一の原因は「無知」だと、失敗学の権威である畑村洋太郎東大名誉教授は指摘する。知識の不足だけではない。教訓を伝える伝承を無視するような態度も「無知」に含まれる◆その考えに立てば、福島第1原発の事故を招いた最大の原因こそ「無知」だった。畑村さんが委員長を務める事故調査・検証委員会の中間報告は、「極めて遺憾」などと東電と国を批判している◆原子炉を冷却する非常用復水器は、電源が全て失われると停止する。驚くことに、その仕組みを現場がよく知らなかった。貞観(じょうがん)津波の研究などを基に試算された15メートルを超える津波の可能性も、「根拠がない」と無視された。いずれもその気になれば対応できた事柄である◆畑村さんは失敗の原因を全部で10に分類する。放射性物質の拡散予測を公表せず住民を被ばくさせた事態は「誤判断」、首相官邸と省庁幹部、東電などで情報共有できなかった点は「組織運営不良」に当たる。「無知」の上にこうした失敗がドミノ倒しで重なった◆最も罪深いのは、過酷事故や複合災害を想定の外に置いた「価値観不良」だろう。これほどの大事故は起こらないと過信し、安全対策を二の次にした。何が大切かという意識が、社会とはかけ離れていたようだ◆オオカミなんか来ない。そう断言していた「安全神話」は崩れ去った。失敗をとことん肝に銘じないと、「無知」の罪をさらに重ねることになる。
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