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【編集日記】(12月3日付)

 民話には古里の伝統と文化が築いた原風景があり、先人たちが暮らしで感じた喜怒哀楽を伝える地域遺産である▼大熊町図書館は4年前に「おおくまの民話」を発行した。かつて発刊した町民話シリーズ3巻に新たに発掘した分を加え、町の方言で編集した改訂版。「大熊町ふるさと塾」が収集に協力し、当時の大野小6年生有志も挿絵の原案作成に加わった▼地区別にまとめたことも特徴だ。例えば、町南側の熊川地区に残るのが「鼻どり地蔵」。田植え準備中の信心深い老夫婦のうち、おばあさんが腹痛を起こした。そこで近所の地蔵が子どもに変身して手伝う…。「正直の頭(こうべ)に神宿る」の教えが息づく話だ▼ほかにも海や浜から山にまで、豊かな自然とともに過ごした時代が分かりやすく味付けされて描かれている。ところが、現在の大熊町は原発事故のせいで一変した。後世に残す民話は苦難克服に費やした日々の物語になろう▼詩人室生犀星を代表する詩集に「抒情小曲集」の「小景異情 その二」がある。「ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの…ひとり都のゆふぐれに ふるさとおもひ涙ぐむ…」でおなじみの詩(「日本詩人全集」新潮社)▼避難する人たちの心にあるのは、遠くから思う古里への愛着。原発事故の責任者はそのつらさを重んじ、忘れてはならない。
 
  福島民友新聞
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2011.12.03 Sat l メディアリテラシー l top
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