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http://www.iwate-np.co.jp/fudokei/2011fudokei/m11/fudo111125.htm

風 土 計

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2011.11.25

 「武家屋敷や境内に、逆さ箒(ほうき)のような木立が目立つ」-。一昨年急逝した作家北重人さんの「夏の椿」に出てくる冬景色の描写だ。木が葉を落とした寒々とした風景が浮かんでくる

▼北日本は強い寒気に覆われた。北風が紅葉の粧いをはぎとり始めた。里でも木々が次々に逆さほうきに変わっている。落ち葉が風に舞う。里では邪魔にされるが、山ではこれほど貴重なものはない

▼積もった落ち葉はふかふかの腐葉土になり、保水能力を高める。この土壌は再び木々を育て、養分をたっぷり蓄えた水はやがて、海の生き物の栄養となる。落ち葉は次の命をつなぐ「揺りかご」だ

▼ところが今年は様子が違う。東京電力福島第1原発事故で広範囲に放射性物質が拡散したからだ。汚染された落ち葉を集めた腐葉土から放射性セシウムが検出され、生産や利用の自粛に至った

▼影響は肥料にとどまらない。福島県の一部ではついにコメが出荷停止された。原因として、近くの山の落ち葉が疑われている。高濃度のセシウムが付着した落ち葉が分解され、水に溶けて水田に流れたという。腹立たしい限りだ

▼長居の客を帰すために、ほうきを逆さまに立てるおまじないがある。日本列島は間もなく逆さほうき一色になる。「招かれざる客」には、早々にお引き取り願いたい。

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