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【編集日記】(11月25日付)

 鰥寡独(かんかけいどく)あるいは鰥寡孤独という言葉がある。妻のない男や夫のない女、孤児、子のない老人を指す。頼りになる身内を持たない人たちのことだ▼8世紀初頭に制定された大宝律令に出ていた。これら社会的に弱い立場の人にはコメなどを特別に支給する「賑給(しんごう)」を施すことが規定されていたという(鐘江宏之著「日本の歴史三 律令国家と万葉びと」小学館)▼中国からの儒教思想が根本にあり、国がこうした姿勢を見せることそのものに意味があった。実質的な効果は不明というが、律令の世に既に社会福祉の考えが取り入れられていたことには少なからず驚かされる▼現代日本の福祉政策で最後のセーフティーネット(安全網)とされる生活保護の全国の受給者が、7月の時点で205万人を超え、過去最多となった。高齢化に加え、東日本大震災が影響しているのは明らかだろう▼最近の傾向として、働けるが仕事がないとして受給する年齢層が増えてきていたが、今回の調査ではその世帯が10年前の約4倍に急増している実態も明らかになった。働く意欲が消えてしまわないか気に掛かる▼律令時代、戦乱で多くの孤児が生まれ女官の和気広虫(わけのひろむし)は83人の子を養育したと伝えられている。官も民も福祉に力を注いでいた。最後といわずその前に、すくい上げる網を社会に広げておきたい今の世だ。
 
  福島民友新聞
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2011.11.25 Fri l メディアリテラシー l top
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