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 江戸末期の盗っ人、鼠(ねずみ)小僧次郎吉(じろきち)は義賊として人気を集めた。大名屋敷を専門に狙ったといわれる。が、あこぎな取引で財を成した商家に忍び込んだり、盗んだ金を貧しい庶民に分けたりしたというのは後の創作で、実は稼ぎを飲食や博打(ばくち)に浪費していたという説もある
▼真偽はさておき、富を少数の者に独占させず、社会に広く再分配するにはどうしたらいいのか。これは、なかなか難問だ。昔も今も政治経済の一大テーマといっていい
▼埼玉県出身の実業家、渋沢栄一が91歳で没してから今年で80年になった。命日の11月11日から3日間、地元深谷市でシンポジウムなど多彩な記念行事が催された
▼約500社もの企業設立に携わっただけでなく、医療、教育、国際親善など幅広い社会活動で知られている。経済思想家として「利益を独占せず、国全体を豊かにするために、富は社会に還元することが大切」とする「道徳経済合一説」を唱えた
▼渋沢が生まれたのは、鼠小僧の処刑からわずか8年後。盗賊と渋沢の思想はもちろん無縁だが、2人とも天保の空の下で生きた。渋沢の哲学は、飢饉(ききん)、一揆、打ち壊し、幕府倒壊へと続く激動の中で芽生えた
▼経済学史や経済思想史の研究者が集う来年度の全国大会の会場が、福島市から北海道小樽市に変更された。原発事故の収束が見通せないからだという。列島に不安が広がる今、福島で震災と事故を乗り越えようと頑張る市民には、研究者たちの熱い発表が何よりのエールになりそうなのだが。渋沢翁のお考えはいかがだろう。
新潟日報2011年11月15日
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2011.11.15 Tue l メディアリテラシー l top
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