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http://www.sakigake.jp/p/column/hokuto.jsp?kc=20111115ax

北斗星(11月15日付)
 仙台市若林区の平野部をほぼ南北に貫く仙台東部道路は、大震災の津波被害を軽減したことで知られる。盛り土構造が堤防の役割を果たし、所によって押し寄せる水の勢いを抑えたのである

▼震災発生から8カ月の節目にこの道を走った。海側の平野にはまだ大津波の爪痕が残り、水の引かない箇所もある。営みを取り戻した内陸側とは極めて対照的な光景が沿道沿いに続く。道路が明暗を分かつ境目なのだ

▼道を仙台湾沿いに北上すると、津波被害が甚大だった女川町に出る。日本有数の漁業の町、原発の町だ。女川原発は津波に見舞われながらも事故をぎりぎり回避した。福島第1と明暗を分けたのは、津波の高さ想定の違い。設計思想が境目となった

▼町の漁港周辺を歩いた。全半壊した家屋などは撤去されていたが、横倒しになったビルの解体作業は今も行われていた。この町に限らず、三陸沿岸部で目を引くのは、仮置き場にうずたかく積まれたがれきである

▼近寄ると木くずに交じり、鍋釜や子どもたちが通学に用いたであろう手提げ袋や縫いぐるみが見える。「がれきの山」は無価値なモノの例えだが、眼前のそれは人々が生きた証しだ。それが今、復興の足かせになっている

▼奥羽山脈を境目に軽微な被害で済んだ本県が、岩手から処理要請があるがれきの受け入れをためらっている。県民の安心と健康確保を大前提に前向きに考えるべきだ。人々の心の中に境目を作ってしまっては真の復興などとても望めない。

(2011/11/15 付)
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2011.11.15 Tue l メディアリテラシー l top
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