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 きょうは立冬。日に日に寒さが増してくる。早い夕暮れに背中を押され、家路を急ぎたくなる時節である。〈コンビニのおでんの向こうに家想(おも)う〉。ノリの老舗が募った「おでん」の一句に思わず相づちを打った
▼こんな句もある。〈三角や四角に丸ありおでん種〉。湯気を囲んで、「やっぱり大根だね」「はんぺんでしょう」などと言いながら、好みの具をつつくのは楽しい。この冬は、こんにゃくが気に掛かる
▼日本が環太平洋連携協定(TPP)に参加した場合、海外の安いコンニャクイモの粉が輸入され、主要産地が大きな打撃を受けるという。国産の大半を賄う群馬県では、9割減産になるかもしれないと戦々恐々だ
▼コンニャクイモはインドシナ半島辺りが原産地だ。栽培条件に恵まれたベトナムやマレーシアがその気になって生産・輸出すれば、高い関税に守られてきた国内産地は厳しい闘いを強いられる
▼長岡市の会社が先日、県内で初めて、県産コンニャクイモ100%の製品を発売した。これまでは群馬産を使ってきたが、地産地消を目指し、5年をかけて研究してきた努力が実った。製造元はもちろん、農家の期待も大きい
▼小欄は以前、「安ければそれでいいのか」と問うた。食べ物には「安全」「安心」に加えて「安定」が不可欠だ。タイの洪水で部品供給が滞る事態となっているが、輸入量が多い鶏肉やエビも品不足や高騰の可能性がある。論議の核心は、庶民のささやかな楽しみの中に潜んでいるのではないか。箸の先で揺れるこんにゃくを見ながら思った。
新潟日報2011年11月8日
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2011.11.08 Tue l メディアリテラシー l top
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