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http://www.niigata-nippo.co.jp/nipposho/795.html

 一枚のモノクロ写真にくぎ付けになった。1963年撮影、題名は「21歳の嫁の手」とある。手のひらに痛々しく黒光りする、ひび。秩父の山村では桑畑の雑草を、素手で掘るように抜き続けねばならないと、説明にある
▼新潟市秋葉区の新津美術館で開かれている写真展「おんな-立ち止まらない女性たち」を見た。昨年、日本写真家協会の60周年企画として東京、京都、横浜を巡回した。今回はそれに次ぐ4番目の開催である
▼「終戦という古今未曽有の難局に直面した困窮時代を支えたのが、女性たちだった」。協会会長の写真家、田沼武能(たけよし)さんが開催意図をこう記す。終戦の年から2010年までの65年間。各年代を代表する写真家が、復興の一翼を担ってきた女性たちを写した211点が並ぶ
▼終戦から高度成長期。バブルとその後の混迷-。歴史の山や谷を乗り越えることができたのは、女性たちの活力があったからかもしれない。笑い、絶叫、無言の涙…。展示されている作品と同じ数だけのドラマがある
▼「わたしを束ねないで/あらせいとうの花のように/白い葱(ねぎ)のように/束ねないでください わたしは稲穂」-。会場を回りながら、戦後を代表する女性詩人の一人、新川(しんかわ)和江さんの詩の一節を思い出した。時代の荒波の中で、一つずつの作品がしっかりと個性を主張している
▼もし会場に今年の作品が並んだら、と考えた。震災や水害の被災地の女性たち、なでしこジャパンはどう表現されただろうか。彼女たちの力強く、輝く表情を見てみたい気がした。
新潟日報2011年11月6日
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2011.11.06 Sun l メディアリテラシー l top
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