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「不運だったけど不幸ではない」と桜井昌司(しょうじ)さんは振り返った。1967年に茨城県で起きた布川(ふかわ)事件で、杉山卓男(たかお)さんと共に強盗殺人犯に仕立てられ、96年に仮釈放されるまでの29年間、獄中生活を強いられた人である
▼今年、再審で無罪が確定した。既に60代半ばになった2人の体験を新潟市で聞く機会があった。無実なのに、20歳前後からの約30年間、鉄格子の中で過ごす絶望感とどう向き合ったのだろう。桜井さんは「いつか無罪に」という信念で、杉山さんは「悔しくても1日、楽しんでも1日」の姿勢で乗り切ったという
▼その長さ、重さを考えるとため息が漏れるもう一つの「30年」がある。福島原発の事故で汚染された土などの廃棄物問題だ。政府の計画では、「仮置き場」で3年ほど保管後、「中間貯蔵施設」に入れる。貯蔵開始から最終処分完了までを「30年以内」とした
▼「以内」ということは、順調なら30年も要しないと解釈できるが、ことは簡単ではない。仮置き場も、貯蔵施設も受け入れ先の選定は難航しよう
▼さらに、最終処分の技術は、これから開発しなければならない。まさに泥縄だ。原子力発電そのものが、「走りながら考える」代物だったことをあらためて実感する
▼細野豪志環境相は、「私は40歳。30年先を見届けなければならない覚悟」と語った。細野さんが70歳となったとき、私たちはこの危ういエネルギー源と決別できているだろうか。難題を一つずつ解決する信念を持って、「不運だったが不幸ではない」と言える日を目指したい。
新潟日報2011年11月1日
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2011.11.01 Tue l メディアリテラシー l top
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