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http://www.kobe-np.co.jp/seihei/0004586645.shtml

正平調
2011/10/31
呼び出し音の繰り返しに、またか、と思いながら受話器を置いた。3月にも宮城県の知人に電話がつながらず心配した。今度はタイ。バンコクに住む友人と連絡が付かない◆テレビに映る冠水した街並みに見覚えがあった。香菜(シャンツァイ)がてんこ盛りの麺を屋台で食べた。あの広場が水に漬かるとは想像もしなかった。都市化が進むバンコクは水害を克服したと思い込んでいた。けれども自然はままならない◆数年前に吉村昭氏のルポ「三陸海岸大津波」を読み、津波被害は抑え込めるとの印象を抱いた。明治から昭和まで三つの津波の惨状を克明に描いた末、それぞれの死者数が列挙される。2万6360人から2995人、そして105人に。被害は激減した◆「今の人たちは色々(いろいろ)な方法で十分警戒しているから、死ぬ人はめったにないと思う」。体験者の言葉に吉村氏は希望を託す。何度打ちのめされても再起した人々の苦闘を目の当たりにし、そう祈ったのではないか。しかし東日本大震災は起きた◆兵庫県が東南海・南海地震での新たな津波被害の想定を公表した。防潮堤が全く機能しないとの前提は少々荒っぽいが、浸水域の広さが目立つ。津波被害を軽視してきた自治体には想定外のことだ◆東日本の津波も、バンコクの洪水も、自然は想定のうちに収まらないことを突きつけた。県の被害想定の見直しを、「想定外」を言い訳にしない防災のきっかけにしたい。

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