上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- -- l スポンサー広告 l top
http://www.iwate-np.co.jp/fudokei/2011fudokei/m10/fudo111031.htm

風 土 計

--------------------------------------------------------------------------------
2011.10.31

 盛岡市生まれで、5年前に亡くなった写真家渡辺克巳さんは新宿歌舞伎町で「流しの写真屋」と呼ばれた

▼高度経済成長が始まった1960年代、3枚200円でポートレートを撮影し、生計を立てた。ゲイにホステス、若者、そして寺山修司さんら。夜の歓楽街に集まった人々がカメラの前で気取ったポーズを見せる

▼盛岡一高定時制に通う傍ら毎日新聞の盛岡支局で補助員をし、写真と出合った。高校を卒業していったん国鉄に就職するものの、夢を捨てきれずに上京し、写真館で働く

▼新宿を中心に人間を撮り続け、82年インドに渡り、コルカタの路上生活者の中に。「日本で泣くようなことがあってもインドを見てしまえば、なんだ泣くことないんじゃないかという気がする」。41年10月17日生まれ、今年は生誕70年だ

▼記念の年に遺作を収めた写真集「新宿、インド、新宿」(ポット出版)が発刊された。新興国として破竹の勢いで発展を続けるインド。一方、大災害に見舞われ、岐路に立つ日本。写真集はなくしてしまった街角や人のぬくもりを今に伝える

▼「世の中に悪い人はいません。悲しい人がいるだけです」。渡辺さんが子どもたちに残した言葉だ。地震、津波に襲われた古里。流しの写真屋が今生きていたなら、どこで、誰にレンズを向けたのだろうか。

関連記事
スポンサーサイト
2011.10.31 Mon l メディアリテラシー l top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。