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http://www.iwate-np.co.jp/fudokei/2011fudokei/m10/fudo111028.htm

風 土 計

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2011.10.28

 ここ数日、朝の冷え込みが厳しい。散歩をする人も犬も、吐く息が白い。「息白し」は冬12月の季語だが、東北ではもっと早くから使いたい

▼水蒸気を含んだ息が、冷たい外気で急に冷やされて目に見える細かい水の粒になることは分かる。でも、気温が何度になると白い息が見えだすのだろう。気象庁の技術者がその実験をしたことが「お天気歳時記」(雪華社)に載っている

▼条件にもよるが、結果は17度以下だとか。口からゆっくり吐き出すと、かすかに見え始める。ちなみに、鼻から出る息は4度ぐらいにならないと白くならない。岩手山は既に雪化粧した。これから日一日と息が白くなってくる

▼大津波が沿岸を襲ったのは、3月とはいえまだ雪が舞う寒い季節だった。避難所となった小学校の校庭で、たき火を囲んで暖を取っていた被災者の息が白かった風景が記憶に残る。言葉はあまり出ない。白い息だけだった

▼間もなく8カ月がたとうとしている。季節は巡り、被災地は再び厳しい冬を目前にしている。早朝の浜や魚市場で働く漁業者、学校に向かう子どもたち、そして操業を再開した事業所に通勤する人々の息が白くなってきた

▼絶望や悲しみのどん底で無言だったあの日の人々。この冬の白い息は願わくば、弾む言葉と一緒であるよう祈りたい。

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