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http://www.kahoku.co.jp/column/syunju/20111021_01.htm

河北春秋 日米開戦の少し前、コロンビア大学の学生だったドナルド・キーンさんは角田柳作(1878―1964年)の日本思想史を受講した。学生はたった1人▼辞退を申し出ると「1人いれば十分です」。先生は1人の学生のために黒板いっぱいに書き、多くの本を机に並べ、広く深く日本を語ったとキーンさんが温かな筆致で書いている。師弟関係の一つの理想的な形だろう

 ▼日本では無名に近いが、コロンビア大では学生も同僚も「SENSEI(先生)」と呼び、角田を慕っていたそうだ。群馬県出身。東北にも縁があり、旧制福島中学と仙台一中で教壇に立ったことがある▼東日本大震災を機に、日本国籍の取得と永住を決めたキーンさんが仙台で講演した。暗い森に光り輝く金色堂と長い冬を経て咲く桜を称賛し「東北のことを考える時、何よりも象徴的な姿です」と語った

 ▼多数の外国人が震災後に離日する中で、キーンさんは永住を決めている。その折の「東北は必ず復興する」という言葉が力強かった。優しそうな人柄と風貌もあって激励は心に響く▼後のキーンさんの日本文学研究はすべて、角田の講義が出発点となったという。講演では語らなかったが、恩師の面影に導かれるようにして、東北にやって来たのではないか。人の縁の不思議さを感じる。

2011年10月21日金曜日
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