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【編集日記】(10月21日付)

 柿は有史以前から栽培されていたとみられている。日本人に親しまれている樹木の一つでその実は秋を鮮やかに彩る風物詩でもある▼芭蕉は「里古りて柿の木持たぬ家もなし」と詠んでいる。実は古くから貴重な甘味源となっていた。心材は硬くて緻密。家具などに利用された。果汁を発酵させて作る渋は防水や腐食防止効果が高い。渋紙、雨がっぱなどに用いられてきた▼本県特産のあんぽ柿は全国に知られた干し柿だ。1922(大正11)年、当時の梁川町五十沢地区の鈴木清吉ら120人が、渋柿の「蜂屋柿」を原料として皮をむき、乾燥加工して売り出したのが始まりとされる▼数年前、製造に携わる農家を訪ねる機会があった。特産品として全国の消費者の信頼を獲得した背景には多くの農家たちの熱意と創意工夫があったことを教えられた。伝統の産業を守る努力は今も続けられている▼ところが、今年は東京電力福島第1原発事故で伊達地方のあんぽ柿の加工を自粛することになった。柿の実を乾燥させる過程で水分量が減る。このため放射性セシウム濃度が上昇してしまうことが分かったからだ▼あんぽ柿は一つ、一つ丁寧に皮をむくことから始まる。90年も続く作業だが、極上の味を届けられない。「補償はいらないから放射能をなくしてほしい」。訴える農家の声に悔しさがにじむ。
 
  福島民友新聞
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2011.10.21 Fri l メディアリテラシー l top
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