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10月20日(木)(10/20 07:45)

 浜松市出身で“映画の申し子”と言われた木下恵介監督は、雑誌連載が終わったばかりの「二十四の瞳」を読んで感激し、すぐさま「エイガニシタシ」と、作者の壺井栄に電報を打ったそうだ。伝記作家で、映画の評論や監督も手がける長部日出雄さんが「天才監督 木下恵介」に書いている

▼小豆島を舞台にした新米の女先生と12人の子どもたちの物語。貧しさの中で、過酷な運命にほんろうされる女子、戦地に赴き、遺骨となって帰ってくる男子。大石先生役の高峰秀子の演技は淡々とさりげないが、観客は、その「静」の中に悲しみや怒りを受け止めた

▼子役選びから手間暇をかけるなど、製作への情熱は並々ならぬものがあったらしい。観客は、泣かないではいられない1954年公開の不朽の名作である

▼86歳で亡くなった名監督は来年生誕100年を迎える。それを記念して浜松市と映画会社の松竹、小豆島町(香川県)が協力し、作品の魅力を内外に再発信していくことになった

▼木下恵介は「喜びも悲しみも幾歳月」をはじめ日本映画史に残る名作を数多く送り出した。ただ、ほぼ同時期を生き、「羅生門」などで高い評価を受けた“世界のクロサワ”(黒沢明)に比べると、国際的な知名度は高くない。作品にあらためて注目し“キノシタ”の名を内外に広める機会としたい

▼県ゆかりといえば、沼津市出身の原田真人監督の「わが母の記」も来春全国公開される。幼いころ、伊豆で過ごした作家井上靖の自伝的小説をもとにした作品だ。伊豆市などで撮影され、この夏には国際賞も受賞した。巨匠の作品をじっくり味わいつつ、現代の気鋭の監督作品に出会う。来年が待ち遠しい。

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2011.10.20 Thu l メディアリテラシー l top
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