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 【編集日記】(10月17日付)

 「瑞穂の国」日本。稲穂が豊かに実るよう先人が汗を流し、苦労を重ねてきた▼慣習に基づいた会津の農業を体系化し、江戸最古の農業指導書といわれる「会津農書」をまとめた佐瀬与次右衛門もその一人。佐瀬は村役人だったが農業指導に没頭。会津藩も功績を高く評価した▼会津農書は3巻から成り江戸中期に書き上げた。山と里に適した米の品種や干ばつ時の畑作にも詳しく触れ、霜や風害対策心得も説く。会津ばかりでなく寒冷地東北の農業指導書でもあった(「佐瀬与次右衛門と会津農書」顕彰会発行)▼冷害や病虫害などに備えた稲作の安定化は明治政府に引き継がれた。明治の中ごろ現郡山市に県農事試験場が開設されたが記念の掛け軸には「農は天下の大本なり。開所を欣喜(きんき)雀躍(じゃくやく)して万歳を唱う」と大書されたという(県農業試験場80年史)▼天候や社会情勢に翻弄(ほんろう)されながらも農家や関係機関の努力でみずみずしい稲穂が田を彩り、日本の秋に欠かせない風景を描いてきた。ここに降ったのが原発事故による放射性物質。稲作にも影響が心配された▼幸いにも県産米は本調査で全て国の暫定基準を下回り、出荷が可能になった。しかし、この間の生産者の心労は筆舌に尽くし難いに違いない。加えて風評被害が立ちはだかる。突然に味わわされた辛苦を本県農業史に深く刻み込みたい。
 
  福島民友新聞
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2011.10.17 Mon l メディアリテラシー l top
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