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 青森県内の農協に長年勤めた秋田義信さんが、「農業論調の軌跡」を出版したのは2002年のことだ。1980年から01年まで、政治家や学者、経済人、評論家らが、農業問題についてどんな発言をしたかを、主観抜きで淡々と記録している
▼版元にも在庫が無かったが、青森県立図書館に所蔵されていた。08年までの発言を追加した補訂版もあった。読むと、「輸出振興か国内農業保護か」という論争が、30年前から続いてきたことをあらためて思い知る
▼「農家が繁栄するためには、国の経済の繁栄が大事。消費者が貧乏していて農家が楽になるわけがない。農業者が、市場開放問題で農業の立場にだけ立ち、あまり意地を張ると天罰が下る」-と主張したのは80年代前半の農林水産大臣だ
▼「大都市近郊の農業をやめさせ、宅地の価格を下げよ」という企業の社長や、「農業補助金をゼロにするとサラリーマンの税金が半分になる」と持論を展開した評論家もいた
▼今春、阿賀野市で開かれた農業問題の講演会で、この本を当方に教えてくれた佐賀県の農民作家、山下惣一さんの言葉も収められている。「農民は国家に寄生するダニという人までいた。言った人は忘れても言われた側は忘れない」
▼環太平洋連携協定(TPP)の交渉に参加すべきかどうか。激論が交わされている。後に苦笑を誘われるかもしれぬ妄言か、将来を託すに値する至言か。業界の利益や人気取りのためでなく、国を考えているのは誰なのか、目を凝らし、耳を澄ましたい。針路を決めるのは私たちだ。
新潟日報2011年10月13日
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2011.10.13 Thu l メディアリテラシー l top
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