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http://www.at-s.com/news/detail/100066466.html

10月6日(木)(10/ 6 07:13)

 「がれき、がれきと気安く書かないで」。以前言われたことがある。がれきも、元は住宅や家財道具であり、人々の暮らしのにおいが染みついている。そこに温もりがあったことを忘れないで。そんなことを言いたかったのではないかと受け止めた

▼東日本大震災の被災地で、がれき撤去の仕事に就いた男性は「先が不安で、毎日重機の運転席で泣くんだ。でも一日一日積み上げるしかないよな」と本音を吐露した。しばらく前の本紙にあった。仮置き場では、そのがれきが受け入れ先のあてもなく小山のように積み上げられたままになっている

▼がれきからは火災が発生したり、悪臭が漂ったりと、問題も多い。黒々とした巨大津波が地上のすべてを破壊し尽くし、気の遠くなるような量のがれきを生んだ。がれき処理が終わらなければ復興は始まらない。被災地の正直な思いだろう

▼がれきなどの処理はもちろん、日ごろから廃棄物の処理を手がける市町村など全国の自治体の協力が欠かせない。当初、572の市町村などが年間最大約488万トンの受け入れを表明したが、ここへきてその協力姿勢が怪しい。放射性物質の汚染を懸念し、受け入れに後ろ向きになっている

▼性善説を唱えた孟子は「惻隠の心は仁の端なり」と言った。人の不幸を見て、あわれみ同情するのは人間として当然の心だという意味である。日ごとに積み上がるがれきの近くで暮らさざるを得ない家族を思えば、誰しも何とかしてやりたいと思うのではないか

▼放射能汚染の懸念には、より丁寧な説明が必要になる。ただ、風評に惑わされることはもう終わりにしたい。孟子はこうも言う。「惻隠の心なきは、人にあらざるなり」。



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2011.10.06 Thu l メディアリテラシー l top
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