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http://www.kahoku.co.jp/column/syunju/20110930_01.htm

河北春秋 高校の運動部合宿で、仙台市内の校舎から荒浜まで走る恒例行事があった。かんかん照りの下、潮の香りがして緑濃い松林が近づけばゴールは間近だ。震災後、東京などにいる仲間から「荒浜はどうなった」と聞かれ、現実を伝えると皆押し黙る▼津波に家財をさらわれた沿岸部各地で、自治体による住民向けの街づくり説明会が始まり、移転方針が示されている。「先祖以来の土地に戻りたい」と年配者は思いをぶつける

 ▼恐ろしい体験をした子どもを持つ若夫婦は移転を望む。全ての人が納得する答えなど、ありはしない。自治体は、次の震災を考慮して新築を制限、集団移転を進めるところが多い▼憲法で保障されている個人の住まい選択の自由と、公共の福祉を優先して設ける建築制限をどうはかりに掛けるか。離れた見地から問うてみれば、議論が深まるかもしれない

 ▼「越鳥は南枝に巣くい、胡馬は北風にいななく」と中国の故事にある。南方の越から飛来する鳥は南向きの枝にすみ、北国生まれの馬は北風を慕う。在京の地方出身者も、東北人は東京駅から北、関西人は南の住宅をまず考えるという▼荒浜まで完走後、飛びついたアイスの味は忘れられない。生まれ育った人の古里への愛着はどれほどか。貞山堀近くにあった店の女性の笑顔がよみがえる。

2011年09月30日金曜日
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