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9月24日(土)(9/24 08:10)

 ここ何年も花火見物というものをしたことはないが、道すがら遠くで打ち上がる花火を見る機会はある。この夏も何度かあった。川の土手を歩いていると、田んぼの向こうに連なる台地の際にぱっと鮮やかな花火が上がり、まん丸の絵を夜空に描いた

▼やや間をおいて遠雷のような音が聞こえてきた。はて、あれはどこの花火だったか、と。広がる闇の中で目に映る花火はいかにも小ぶりで華やかとはいえないが、そういう花火ほど不思議と印象深く心にしみる。静寂の中で楽しむ余韻も趣がある。“観客”1人の打ち上げ花火もいいものだ

▼江戸時代には全国的な凶作や疫病の流行で多くの死者が出たため慰霊と悪疫退散を兼ねた水神祭の一環として、献上花火が始まったとも伝えられる。今は戦争の犠牲者慰霊で夜空を染める花火もある

▼そんな思いに水を差しかねない。愛知県日進市で、花火大会に東日本大震災の被災3県の花火を使おうとしたところ、放射性物質の拡散を心配する市民の苦情で福島県川俣町の花火の打ち上げを中止した。ごく一部だろうが、あまりに感情的な排除の姿勢に驚きを禁じ得ない。中止は風評被害を拡散するだけである

▼生産量で全国2位の福島県産モモの今年8月の平均卸売価格は昨年同期の半値に下落したそうだ。福島第1原発事故による風評被害が最大の原因である。生産農家は原発事故に負けまいと放射性物質に細心の注意を払いつつ、必死で育ててきたのだろう

▼モモは福島県農業の象徴だ。「今年は糖度が高く、出来もいいのに」。落胆する農家の声を聞くのはつらい。福島の現状を直視し、その苦しみに心を寄せること、風評被害をなくす大事な視点だろう。

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2011.09.24 Sat l メディアリテラシー l top
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