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【編集日記】(9月11日付)

 清少納言の「枕草子」に「秋の野のおしなべたるをかしさは、すすきこそあれ」との記述がある。ススキが風になびくさまは、秋の訪れを象徴する▼立春から数えて220日目となるきょうは、雑節の「二百二十日」。1日の「二百十日」とともに台風が襲ってくるという厄日で、風雨から農作物を守る時期とされる。被害を防ぐため風祭を行う地域もあるらしい▼残暑はまだ続くだろうが、空は高くなりつつあり、朝夕の外気に夏の気配はもう感じられない。現代の日本人がかつて経験したことのない悲劇をもたらした東日本大震災からも、半年が過ぎた。日数にして184日▼「あの日」の県内は、春到来はまだ少し先のことで、大津波が去った後には雪や雨が交じる吹きさらしの中で震える被災者が数多くいた。浜通りのがれき処理は進んでおらず、生活を覆した爪痕はいまだに残る▼原発事故の直後に政府が発信した「念のための避難です」との説明は、今となってはむなしい。汚染物質の処分場設置という新たな課題を抱える一方で、県民の心情を逆なでする閣僚の不穏当な言動はやまない▼ススキは一見ひ弱でも、雨に打たれ風にあおられても踏みとどまり、翌年には必ず子孫が芽を出す。被災者、被災地の困難はまだ続くが、この半年を耐え抜いた力はきっと未来の萌芽(ほうが)につながるだろう。
 
  福島民友新聞
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2011.09.11 Sun l メディアリテラシー l top
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