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http://www.kobe-np.co.jp/seihei/0004451049.shtml

正平調
2011/09/09
それは「釜石の奇跡」といわれる。東日本大震災で、宮城県釜石市は大津波に襲われた。迫り来る危機の中、小中学生がお年寄りなど地域の住民と一緒になって難を逃れたのである◆釜石東中の生徒たちはまず校庭に出て、指定避難所の福祉施設に移動した。隣接する鵜(うの)住(すま)居(い)小の児童も後を追った。裏山が崩れかけ、避難所にも津波が迫る。そこでさらに高台を目指し、全員で駆けだした◆中学生は小学生の手を引き、男子生徒はお年寄りを背負って。その行動が避難する約600人全員の命を救った。子どもたちが先導役を果たしたことが、被災地に明かりをともした◆他人を守ったその行動をほめてあげたい気持ちになる。単なる避難にとどまらない。想定にとらわれず、状況に応じて最善を尽くす。そして率先して避難する。「そうした普段の防災教育が生きた」と、群馬大教授の片田敏孝さんが本紙で語っている◆釜石市全体では、1200人を超す死者・行方不明者が出た。「津波はここまで来ないだろう」と自宅にとどまったり、避難先から家に戻ったりした人もいる。「防災意識を大人にまで浸透できなかった」と、市防災課長の山田守さんは悔やむ◆小学5年の男児は「中学生が励ましてくれたので、怖くなかった」と話した。声を掛け合い、支え合う。災害時のつながりの大切さをあらためてかみしめたい。「奇跡」ではなく、次につなげる教訓として。

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